マイルストーン

「まず、私は感謝したい。ここにいらっしゃる皆様が007を見に行く事を選ばなかった事を」二階堂氏は人々の笑いを誘いつつ、こうスピーチを始めました。

月曜の夜、映画館シネマアバトンの大ホールにて2度目となる映画”Negative:Nothing-全てはその一歩から-“のチューリッヒでの試写会には前回より倍以上の観客がトーマスの日本での旅を一目見ようと集ってくださいました。
日本大使館から公式に試写会に参加頂いたのも実に2度目でした。

二階堂氏のスピーチはユーモアや感情に満ちあふれたものでした。「2011年3月11日は正に悲劇でした。今でも多くの被災者の方々が苦しい生活を強いられています。」そう震災の被害を振り返りつつ、またこう続けました。

「しかしそんな悲劇の後に実に信じられないような事が起こりました。世界中の人々から、老若男女、貧しい国、富裕国関わらず支援の申し出がありました。本当に素晴らしい事です。そしてトーマス・コーラ氏という一人の人間も信じられないような事をやってのけました。自分の足でで日本の北から南まで2900kmもの道のりを歩き通したのです。」

10月5日のヴィンタートゥーアでの初めての試写会を皮切りに、
5週間の内に3度”Negative:Nothing”を上映させて頂く機会を得た訳ですが、この月曜の夜はまさにこれまでの盛り上がりの頂点だったのではないでしょうか。

スイスでの成功を追い風に我々はとうとう来週日本に向かいます。日本での試写会の予定は大阪と東京にて計4回、二階堂氏からはこうも励ましていただきました。「2014年はスイスと日本の国交150周年となる年です。この映画はその記念すべき年のよいスタートに、そして両国の国交の歴史のマイルストーンとなるでしょう。」

映画”Negative:Nothing”は来年1月に再びスイスにて上映会が行われる予定です。こちらよりご登録頂いた方には上映会の詳細な情報をお送りいたします。